怒りの感情のコントロール術 第1回「怒りの感情を知る」
年明けから再びコロナが流行りだし、各方面で様々な影響が出ています。自粛生活が続き、家庭や職場内でのストレスも溜まっていませんか?
今回からのコラムは「怒りの感情のコントロール術」についてご紹介します。
第1回目は「怒りの感情を知る」です。

1.怒ることのメリットやデメリットについて考える
皆さんは日頃から「怒る」という感情に向き合ったことはありますか?
この機会に「怒りの感情」について向き合ってみましょう。まず、怒ることのメリットとデメリットを考えてみてください。
怒りはどちらかというとマイナスイメージがあり、「後悔の気持ちが芽生える」「疲れる」「相手との関係性が悪くなる」など多くのデメリットが思い浮かぶでしょう。
一方、あまり考えたことはないと思いますが、怒りには実はメリットもあります。それは怒ることで自分を奮い立たせ、エネルギーに変えることができます。
例えば、スポーツ選手が負けた時の悔しさや怒りをパワーに変えていることや、失恋した悔しさをバネに自分磨きに力を入れることなどが挙げられます。
怒りは悪いことばかりではなく、目的を達成する力やプラス思考に繋げることができると「良い怒り」になります。
なので、怒りが全て悪いものではないということを理解してください。
2.この1週間で何に、どのように怒りましたか?
1週間で感じた怒りやイライラを思い出そうと思っても、忘れて記憶に無いという方も少なくないでしょう。人は怒りの感情を忘れてしまうから、何度も同じことで怒ってしまうのです。
怒りの感情をコントロールする演習として、怒りの記録をつけることで効果があります。私は日記をつけているのですが、日々の生活で感じた様々な感情や考えを綴っています。そこで見えてくるのは、自分自身の怒りの傾向や特徴です。
それでは自分の怒りの傾向や特徴を掴むとどう改善できるのかを紹介します。
3.感情のコントロールで乗り切るコロナ禍のイライラ
コロナの影響もあり、イライラすることが増えていませんか?
例えば楽しみにしていたイベントがキャンセルになったり、会いたい人や行きたい場所にも制限 がかかってしまうことが多くなりました。
私自身もやりたいことができず、気落ちしてしまうことがありました。
そんな時にできることに目を向ける発想で前向きに気持ちを保つようにしています。そして、実践している怒りの記録から、私は「時間に余裕が無い」「家が散らかっている」「子供が寝 てくれない」という3つのケースでよくイライラしていることが分かりました。そして、自粛生活の中で、この3つの要因を取り除く工夫をしています。
我が家の肝になってくるのが「早寝早起」です。
早寝早起によって「子供が規則正しく寝る」→「時間に余裕が生まれる」→「家の片付けができる」 という好循環を作ることができます。自粛生活2週間目に試行錯誤して、ようやくリズムを作ることができました。
このようにイライラしたことに向き合うことで、日々の生活のストレスの原因を見つけ出し、課題解 決に向かうことができるのです。
ぜひ生活の中で怒りの感情が芽生えた時、自分の怒りに向き合って過ごしてみて欲しいと思います。
いかがでしたでしょうか?
このコラムを読んでいただき、イライラした出来事があった時に思い出してもらえると嬉しいです。職場内で漂うイライラが消えると、人間関係も良くなり、組織としてのパフォーマンスにも良い影響が出ます。
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