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怒りの感情のコントロール術 第5回「パワハラ対策とエンゲージメント向上」

先日、沖縄タイムスにて「コロナ禍の入院と出産」についての論壇を掲載していただきました。まさに長期入院中の家族がいるという友人や知人からの反響があり、励みになったという嬉しい声をいただきました。

長期入院中にイライラやもどかしさを感じた時、アンガーマネジメントの考え方で感情をコントロー ルして困難を乗り越えたという状況でした。是非、皆さんもイライラを解消する方法を身につけ、職場だけでなくプライベートでも存分に活かしていただきたいと思います。

今月のコラムは、「パワハラ対策とエンゲージメント向上」についてお伝えしていきたいと思います。

笑顔でミーティングするビジネスパーソン

1.エンゲージメントとは?

エンゲージメントとは、職場への愛社精神や企業と社員の結びつきを表す言葉です。
社員と組織が信頼し合い、社員が自己成長することで企業の業績向上へ繋がるという考え方です。

経営者なら誰もが「職場のエンゲージメントを上げたい」そう願うはずですが、実際には現場との温度差や乖離があるという相談を受けることがあります。

いろんな原因があると思いますが、職員とのコミュニケーションや関係性を見直すことでエンゲージメントは高くなります。
そして信頼関係を築き、コミュニケーションの取りやすい職場を作っていくためにも、職員一人一 人が自分の感情に責任を持つことが重要です。

2.〜事例で考える〜パワハラを受けているのは誰?

私が関わった会社の社員で、短気で指導が厳しく社員から恐れられている方がいました。

彼女の怒りの沸点が分からず、周りも緊張しながら接しており、「◯◯さんは怒るかもしれないから、この件は黙っておこう」と部署全体が彼女の顔色を伺って業務を進めているのが日常でした。

強い口調で「こんな事も分からないの?」「あなたの作業は時間の無駄!」などと厳しい言葉を伝えてはいますが、彼女へヒアリングしていくうちに本音は誰よりも部下の育成を願っていることが分かりました。しかし、社内で彼女とコミュニケーションを取る職員は少なく、職場の人間関係から切り離されている状態になっていたのです。

これは見方を変えればパワハラを受けている被害者にもなり得ますが、組織としても彼女としても周りの職員もどう対応していいか分からず、とても悩んでいました。

彼女が後輩への関わり方や伝え方を見直し、感情の取り扱いが上手くできるようになれば組織として大きく変容できるということでパワハラやアンガーマネジメントについての理解を深めていただいた事例があります。

結果的にはすぐに効果が現れたわけではありませんが、彼女なりに6秒ルールの実践や自分が冷静になるための環境に身を置くなどして改善に向かっているとのことです。

3.ハラスメントを受けた経験

こちらは、過去3年間に勤務先での各ハラスメントの経験有無と頻度を表すデータです。
パワハラが31.4% 、顧客等からの著しい迷惑行為が15.0%、セクハラが10.2%という結果が出ました。(令和2年度厚生労働省データ)

4.パワハラ・セクハラを受けていることを認識した後の勤務先の対応

『3.ハラスメントを受けた経験』の過去3年間にハラスメントを受けた者を対象に、勤務先がハラスメントを認識した後どのように対応したか調査したデータです。(令和2年度厚生労働省データ)

パワハラ/セクハラを受けていることを認識した後の勤務先の対応(棒グラフ)

パワハラに関して47.1%、セクハラに関しては33.7%が「特に何もしなかった」と回答。

相談した職員は「特に何もしてもらえなかった」と感じた場合、組織への不信感に繋がる可能性があります。パワハラの相談を受けた時、企業の対応次第で職員のエンゲージメントの度合いが変わりますので、慎重な対応が求められます。

特に何もしなかった要因として、「パワハラかどうかの判断が難しい」「発生状況を把握することが 困難」といった理由があげられ、認定するのが難しいのが現状です。

パワハラの一番の予防策は「コミュニケーションの活性化」相手の気持ちを思いやることができれば、伝え方や態度も変わります。

5.組織風土診断の活用方法

組織風土診断で社内の「働きやすさ&働きがい」を調査してみませんか?
社員が感じていることを把握し、エンゲージメント向上へつなげていきましょう!

社会保険労務士 江尻事務所
河野麻菜
メール:kawano@e-jimusho.jp

JALグループの国内線CA、外資系化粧品メーカーの美容部員を経て、ANAグループの国内線、国際線の客室乗務員を経験し、専門学校の教務として学校運営に携わる。

現在は、専門学校の非常勤講師としてビジネスマナーやキャリア支援を担当しながら、社会保険労務士 江尻事務所のファシリテーター職としてコンサルティングや企業研修に従事。エアラインで培ったノウハウを対人スキルアップのメニューに取り入れ、これまで担当してきたビジネスマナー教育やキャリア支援は5年間で500名以上。
また、キャリアを築いていく中で結婚・妊娠・出産と様々なライフイベントで悩んだことからワークライフバランスに興味を持ち、ワーク・ライフバランスコンサルタントの資格も取得。

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